PR

秋の深まりを感じるクラシック。哀愁と癒やしのおすすめ15曲

音楽雑学
本ページにはプロモーションが含まれています。

暑い夏が終わって、少し過ごしやすくなってきたなーと思うともう秋。

秋は、食べるのも最高、寝るのも最高、もちろんクラシックを聴くのにも最高な季節。

公園の真っ白なベンチに座って、イチョウの葉がヒラヒラ散るのを見て考え事をしたり、少し肌寒くなってきたことに寂しさを覚えたり。

このように、秋はロマンチックに浸る要素満載です。

この時期に聴くクラシック曲も、穏やかで切なさやもの悲しさにあふれたものがぴったり。

ということで、今回は秋の夜長にじんわり染みるクラシック15曲をご紹介します。

これを読めばあなたの秋のBGMは完璧。

ぜひお気に入りの1曲を見つけて音楽の秋を堪能してくださいね。

秋におすすめのクラシック14曲

私がおすすめする秋にぴったりなクラシック曲は、次の15曲です。

  • ヴィヴァルディ:「四季」より「秋」
  • ベートーベン:月光ソナタ
  • ドビュッシー:月の光
  • チャイコフスキー:ピアノ曲「四季」より「10月秋の歌」
  • ドビュッシー:前奏曲集より「枯葉」
  • ラウタヴァーラ:管弦楽曲「秋の庭」
  • ショパン:ノクターンop.9 1番 変ロ短調
  • ショパン:ノクターン 嬰ハ短調 遺作
  • ショパン:ワルツ第3番 イ短調 OP.34-2
  • ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 op.64-2
  • ショパン:ワルツ第8番 変イ長調 op.64-3
  • ショパン:ワルツ第10番 ロ短調 op.69-2
  • ショパン:練習曲作品25 第11番「木枯らし」
  • ショパン24の前奏曲 第4番 ホ短調
  • ショパン:24の前奏曲 第8番 嬰へ短調

他にもタイトルに「秋」という文字が入ったクラシック曲がありますが、実際に聴いてみて「秋だな~」としみじみ感じる曲を選んでみました。

中でもショパンの曲が半分以上を占めています。

ショパンといえば、やっぱり「秋が最も似合うイケメン作曲家」。

ショパンの作る曲、ショパンのあの顔、どう考えても「哀愁漂う秋の男」です。

たぶんショパンの曲を聴いて「真夏の海とサーフィンがピッタリ」という人はほとんどいないはず。

サーフィンをしているショパンと読書をしているショパンの画像。

(もしかしたらご本人は筋トレ好きだったとかあるかもしれませんが、あくまでも私のイメージです。)

では1曲ずつご紹介していきます。

ヴィヴァルディ:「秋」

この曲は、イタリアの作曲家ヴィヴァルディが作ったバイオリン協奏曲集第1~第4曲「春・夏・秋・冬」の中の1曲です。

この「秋」は、収穫の喜びや狩りの情景を描いた曲で、秋のさわやかさやしっとりした雰囲気どちらも合わせ持っています。

秋の自然の喜びを感じながら聴いてみましょう。

全3楽章構成で、演奏時間は11~12分ほどです。

ルミ
ルミ

生き生きとした曲調の中に、どこかしっとりとしたものが感じられる曲です。

実際にこの曲をCDで聴いてみた方は、イツァーク・パールマンのバイオリンソロの名盤で、Amazonのベストセラー(2026年11月現在)でもあるこちらをどうぞ。↓

チャイコフスキー:「10月 秋の歌」

お次は、チャイコフスキー作曲のピアノ曲集「四季」より「10月秋の歌」です。

この曲は、1月~12月の12曲にそれぞれタイトルを付けて、チャイコフスキーのお国であるロシアの四季折々の情景を綴ったピアノ曲集になっています。

この曲は、ピアノ曲集「四季」の10番目の曲で演奏時間は6分ほど。

肌寒くなってきた秋の情景にぴったりな感じの曲ですよ。

この曲のおすすめCDは、ご紹介したYouTube動画でも演奏しているショパンコンクール優勝者のブルース・リウが演奏するこちら。↓

ラウタヴァーラ:管弦楽曲「秋の庭」

こちらは、フィンランドの作曲家ラウタヴァーラが作曲した3楽章構成の管弦楽曲「秋の庭」です。

1999年に作曲された超現代曲ですが、現代曲特有の拒絶反応するっぽいものではなく、とても幻想的で色彩豊かな雰囲気の曲です。

聴いてみれば、「あ~秋だな」というふうに感じられるはず。

26~27分くらいかかる曲ですが、読書やお茶の時間のBGMとしてじっくり聴いてみて下さい。

あまり多くは出回っていない、貴重なラクタヴァーラの「秋の庭」のCDはこちら。

バイオリン協奏曲その他も収録されていて、ラクタヴァーラの世界をより楽しめます。↓

ドビュッシー:前奏曲より「枯葉」

こちらは、ドビュッシー作曲の前奏曲第2集より第2曲の「枯葉」。

ドビュッシーは、合計24曲で構成された前奏曲第1集・第2集を作っていますが、これはその中の1曲になります。

3分弱ほどの演奏時間で、ドビュッシーらしいとっても幻想的な雰囲気いっぱい、落ち着いてしっとりとした秋気分に浸れそうま曲です。

この曲のおすすめCDは、フランスのピアニストであるピエール=ロラン・エマールが演奏する、「枯葉」が含まれた第2集だけでなく、ドビュッシー前奏曲の第1集も収録されたこちら。

ドビュッシーの曲は幻想的な雰囲気のものが多く、秋っぽいタイトルが付いていなくても秋に似合いそうな曲が多いです。

ドビュッシーの前奏曲の世界にどっぷりつかってみて下さい。↓

ドビュッシー:「月の光」

これは、4曲で構成されたドビュッシーのピアノ曲「ベルガマスク組曲」の中の1曲です。

1年の中で最も月がきれいに見える季節は秋と言われています。

「中秋の月」という言葉もありますし。

月光が静かに降り注ぐ夜を思わせるようなとてもしっとりしたすてきな曲で、演奏時間は4分30秒ほどです。

月がきれいに見える夜に聴いてみましょう。

辻井伸行さんが演奏するCDはこちら。

「月の光」が含まれた「ベルガマスク組曲」全曲と、その他ドビュッシーの数曲が含まれています。↓

ベートーベン:「月光ソナタ」

次は、ベートーベン作曲のピアノソナタ第14番より第1楽章のご紹介。

この曲は、当時ベートーベンが想いを寄せていた伯爵令嬢、ジュリエッタ・グイチャルディに献呈されました。

この曲は全3楽章ですが、秋におすすめなのは1楽章で、別名「月光ソナタ」とも言われています。

演奏時間は6分弱くらい。

穏やかな旋律が3連符で静かに続くフレーズに乗っかっているのが印象的で、きれいな月夜を思い起こさせます。

この曲のおすすめCDは、参考音源YouTubeでも演奏している辻井伸行が演奏するAmazonで人気のこちら。

「月光ソナタ」の全楽章、その他ベートーベンの人気ピアノソナタも収録しています。 ↓

ルミ
ルミ

 ちなみに、「月光ソナタ」というタイトルは、ある音楽評論家が第1楽章を聴いて「ルツェルン湖の月光の波に揺らぐ小舟みたいだ」と言ったことから定着しました。

ショパン:ノクターン作品9より第1番 変ロ短調

ここからは、「哀愁漂う秋の男」ショパンの曲のご紹介していきます。

「ノクターン作品9より1番 変ロ短調」は1831年に作曲され、ショパンと親交があったプレイエル(ピアノ製作会社の社長)の妻マリー・プレイエルに献呈されました。

中間部に穏やかで少し明るめの曲調も出てきますが、全体的に哀愁に満ちていて、この季節にぴったり。

演奏時間は6分弱ほどです。

ズボンのポケットに手を突っ込んで、少し寂し気に街を歩きながら聴いてみましょう。

ショパン:ノクターン第20番 嬰ハ短調 遺作

次は、ショパンの夜想曲第20番 嬰ハ短調「遺作」。

この曲は映画で使われたりその他何かとメディアで使用されたことがあるので、何となく聴いたことがある人も多いんじゃないかと思います。

1830年に作曲され、ショパンの中でも特に寂しげ感いっぱいの曲。

聴いているだけで何だか涙がジワ~とにじんできそうなくらい、ショパン感あふれた超ロマンチックな曲です。

演奏時間は4分ほどで、「ため息・涙」がぴったりのこの曲。

枯葉が舞い散る公園でぜひお聴きください。

 

ショパンのノクターンおすすめCDは、ノクターン全21曲が収められたAmazon人気商品のこちら。

今回私がおすすめした2曲以外にも、あなたの秋の感性にぴったりくるノクターンがみつかるかも。↓


秋のイメージイラストと作曲家のイラスト。

ショパン:ワルツ第3番 イ短調

この曲は、3曲で構成されるショパンのワルツ集「華麗なる円舞曲 作品34」の中の2番目の曲。

1831年に作曲され、ディヴリー男爵夫人という人に献呈されました。

「華麗なる」というタイトルとはあまり雰囲気的に合っていない感じで、哀愁感いっぱいの枯葉が舞い散る公園にぴったりの曲です。

ショパン自身もかなり気に入っていたというこの曲。

演奏時間は5分くらいです。

じっくり聴いて思い切り「秋!」に浸りまくりましょう。

ショパン:ワルツ第7番 嬰ハ短調 作品64-2

次は、ショパンのワルツ第7番 嬰ハ短調(作品64-2)です。

この曲は1847年に作曲されました。

CMとかドラマや映画その他で流れたりすることがけっこうある曲なので、聞き覚えがある方も多いのではないでしょうか。

演奏時間は3分30秒ほど。

寂しげな旋律で始まり、後半にくるくると回転していくような急いた曲調があって、気持ちが少し落ち着かない感じになる曲です。

ルミ
ルミ

この曲は、ショパンが生前出版された最後の作品の1つで、メランコリックな雰囲気にあふれています。

ショパン:ワルツ第8番 変イ長調 作品64-3

こちらの曲は、1847年に作曲され、カタジナ・ブラニツカ伯爵夫人という人に献呈されました。

哀愁にあふれたところもありますが、変イ長調なので基本的には明るめの曲調です(転調が多いので、明るくなったり暗くなったりコロコロ変わりますが)。

じっとりした曲ばっかり聴いてちょっと違う感じの曲聴きたいなーと思われたならこちらを聴いてみましょう。

演奏時間は3分弱くらい。

軽やかさもあって、少しさわやかな秋を感じられるかもしれません。

ショパン:ワルツ第10番 ロ短調 作品69-2

これは、1829年ショパンが19歳の時に作曲されました。

憂いのある美しさにあふれた4分弱くらいの曲です。

ぜひ公園のベンチでイチョウの葉っぱがヒラヒラする様子を眺めて、風にビュービューさらされながら聴いてみましょう。

ショパンのワルツをCDで聴いてみたい方は、ショパンのピアノ独奏曲全集も行っているウラディーミル・アシュケナージが演奏するこちらがおすすめ。

アシュケナージのショパンは、癖が少なく聴きやすい演奏です

今回ご紹介したワルツ4曲を含めた、全19曲のショパンのワルツが収録されています。

紅茶片手に、自宅でロッキングチェアに揺られながら聴いてみて下さい。↓

ショパン:練習曲作品25 第11番「木枯らし」

こちらはショパンの練習曲からのご紹介。

木枯らしと言えば、秋の終わりから冬の初めころに吹く冷たい風のことを指すそうで、秋のおすすめとしてピッタリ。

こちらの曲も何かとよく使われる曲なので、知っている方も多いでしょう。

哀愁感と情熱を合わせ持ったような激しい感じの曲で、演奏時間は3分半ほどです。

こちらの曲をCDでじっくり聴きたい方はこちら。

確かなテクニックと一音もおろそかにしない知性にあふれたポリーニの演奏で、ショパン練習曲集のCDになっています。↓


ショパン24の前奏曲より 第4番 ホ短調

ショパンは「24の前奏曲作品28」という前奏曲集を作っていますが、これはその第4番。

2分弱の短い曲で、これもCMとかドラマ、映画など様々なシーンで使われる事が多い曲なので、知っている方も多いでしょう。

ショパンのお葬式の時に演奏された曲だと言われています。

ショパンらしさいっぱい&哀愁感いっぱいの切なすぎる曲です。

秋のイメージイラストと作曲家のイラスト。

ショパン:24の前奏曲より 第8番 嬰へ短調

こちらは、ショパンの「24の前奏曲作品28」の第8番目の曲。

2分弱くらいの短い曲ですがショパンらしさいっぱいで、紅葉のつむじ風がぴゅーぴゅーと吹いているような曲調です

ぜひ3,4回くらいリピートして聴いてみましょう。

ショパンの前奏曲のCDを楽しむには、前奏曲の参考音源としてもご紹介したマルタ・アルゲリッチが演奏するこちら。

彼女の情熱的な演奏が、あなたの秋の感覚をより深堀ってくれるでしょう。

まとめ

今回の記事では、秋にぴったりそうなクラシック曲をご紹介しました。

秋は、だんだんと日が短くなってきて、しっとりと夜を過ごしたくなる季節。

しっとりとすごしたいなら、やっぱりクラシック音楽もよりノスタルジックな雰囲気のものが1番。

肌寒い風にあたりながら、秋らしい澄んだ青空を眺めながら、さんまがおいしく焼けるのを待ちながら、秋のクラシックを楽しみましょう。

今回ご紹介した曲を参考に、あなたの秋のクラシック曲のレパートリーを広げてみてください。

タイトルとURLをコピーしました